普通(自分や周りの人が考える常識)という概念に苦しむ人々の話
ドラマ『坂の途中の家』を観ました。
悪気はなくても、自分がこうだと思うことを言ってしまうと、ものすごく、ものすごーく人を傷つけてしまうことがある。
不妊治療をしていた上司に、「編集長は正解、子供作らなくて!」 という部下。
裁判員制度で選ばれて、真面目に務めようと思っている妻に、社会復帰だと思って、という無神経な夫。
義母から夫の好きなレシピを押し付けられる。
「当てつけみたいに、こんな料理(ご馳走)作って…。無理してないって証明しようとしたんだろう。そんな風に考えていること自体、おかしくなってるんだよ」という無神経な夫。
出世を望む妻に「子供産んだら変わると思ってたから。だって普通そうだろ? 母親なんだから」という無神経な夫。ちなみにこの夫は、家事を手伝っているという意識の低さ(分担という概念はないのか!)。
遅くなるときは連絡もらってもいいかな、ご飯も無駄になっちゃうし、と控えめにお願いをする妻に向かって「そんなこと要求してくる奥さん周りにいないんだけど。君ちょっとおかしいんじゃないの?」という無神経な夫。もう田辺誠一を大ッ嫌いになりそう(笑)!
私も「ベキ子」なので(そしてそこから脱出しようと努力している)、登場人物の気持ちがすごくわかる! そして特に悪意がない場合でも、互いに傷つけてしまう。