A Room with a Veiw 眺めのいい部屋

備忘録や、趣味、仕事の話など

映画

暗い海の底の、怖くて美しい景色

映画『グラン・ブルー完全版』を観ました。 ストーリーは、まあ、触れないでおきますが、海の映像は怖さと美しさがあり、凄みがありました。イルカとのシーンは本当にリアルに撮っていたのでしょうか。すごいです。特に一番最後のシーンなんて、本当にうっと…

かんたんな英語で学ぶ、映画観賞会

映画『マディソン郡の橋』を観ました。 何十年も前に小説を読んで、物語自体に嫌悪感を覚えていたため、映画を見るなどもってのほかと思っていたが、縁があって視聴することに。 自分自身も成長して柔軟になったためか、ストーリーを受け入れることができた…

The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society

映画『ガーンジー島の読書会の秘密』を観ました。 ストーリー展開の仕方もリズム感もよく、今年(自分が観た中で)少なくとも3本指に入るくらい気に入った。戦争に翻弄された人々の社会派の物語なのかと思ったが、実はラブストーリー。 How romantic! と画面…

洋上で人事を尽くして、最後の最後まで諦めない、そして諦める、そして。

映画『オール・イズ・ロスト〜最後の手紙〜』を観ました。 冒頭の手紙の朗読以降、基本いっさいのセリフなしなのに、こんなに集中して観ていられるのは、役者のドキュメンタリーかと思わせるほどの自然で細やかな演技と、プロットの物凄さと映像の圧倒的な力…

炭鉱山とハワイ〜コンセプトはともかく、やると決めたらやる、というマインドセット

映画『フラガール』を観ました。 タイトルからして、また見る前からあらすじがわかるような気がして、何だか誤解していました。こんないい映画だったとは。 炭鉱夫が事故に遭った時、シズちゃん演じるさゆりは帰宅せずに踊る決意をする。親の死に目にも会え…

紙質にもとことんこだわる辞書づくり。あなたなら右をどのように説明しますか?

映画『舟を編む』を観ました。 真摯に辞書製作にかける人々。ビーズ刺繍で生地を埋め尽くすような作業も嫌いではない私にとって、掲載する言葉を選定して、用例を集めて、というのは意外に好きな作業かもしれない、と思ってしまった。とうぜん大変な仕事だろ…

毒キノコを2回も与えるが、決して鬼嫁の話ではない。

映画 "Phantom Thread" を観ました。 中盤までは、神経症的に完璧主義な独身貴族のオートクチュール・デザイナーと、出稼ぎウェイトレスが出会って、天真爛漫だからこそこの状況を泳ぎ切れる、怖い物知らずのお嬢さんの浅はかなストーリーとして見ていた。ア…

言語のリズム感は、単語そのもののアクセントやイントネーションより、さらに伝わり方に大きな違いを出す、と思う。

生徒さんに相談された英語の資格について調べているうちに、すっかり遅い時間になってしまいました。ネット検索って、キリがなくなってしまい、時間泥棒になってしまうことが多々あります。うっかり夢中になってしまいまして。 映画『新聞記者』を観ました。…

美術と音楽と文学と運動の秋

9月に入って一気にいそがしくなってきました。 手が忘れないようにと、刺繍は毎日続けていますが、今日のように外出がある日はタスクにほとんど手をつけられず、読書/手芸/美術/片付け/運動などが滞って、不完全燃焼の気分です。寝るのも大好きなんです…

たゆまず続けていくことこそが大事。ちょっとやってみて成功した失敗したと決めつけないこと

映画 "Darkest Hour" (ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男)を観ました。 "Sucess is not final, failure is not fatal. It is the courage to continue that counts."Winston Churchill しかし精悍なシリウス・ブラックと同じ人が演じ…

「つばめ」と「さくら」がすれ違う奇跡に、今の私だったら何を願うだろう

映画『奇跡』を観ました。 この監督の作品をたまたま連続で4、5本鑑賞したが、子供の自然な表情を生き生きと捉えるのに長けていて、町の風景を柔らかい光で撮る暖かみのある景色が印象的だ。映画を滅多に観なかったので知らなかった。こんなすごい監督が日本…

誰も知らないことは、こうして気づかぬうちに起きているのだろうけれど、気付こうと知ろうとしなければいけない

映画『誰も知らない』を観ました。 非常にヘビーな物語が淡々と進んでいく。育児放棄をした母親が家に戻らなくなってからも、時に子供らしい表情を見せつつ、長男のしっかりとしたリーダーシップにより家庭生活はなんとか回っている。程なく子供たち一人一人…

近頃の俳優さんは芸達者の方が多くて、何でもできて圧倒されますね

映画 "Walk the Line" (邦題:ウォーク・ザ・ライン 君につづく道)を観ました。 その後の彼の一生に付き纏うモチーフである、優秀なお兄さんの死。この出来事を中心とする子供時代の描き方が丁寧で、リアルで一気に引き込まれる。どこまでも自分本位な主人…

古きよきだなんて、陳腐な言葉は使いたくないけれど…

映画 "The Sting" (邦題:スティング)を観ました。 1973年の作品 コンゲーム(騙し合いのゲーム)で最後までどうなるのか、想像する楽しさ。 P. ニューマン R. レッドフォード 両俳優の顔面偏差値の高さ! ずっと見ていたい。 こういう映画が観たい。強い…

ちょっぴり怖いけど、家族で安心して鑑賞できるファンタジー

映画 "The House with a Clock in its Walls" (邦題:ルイスと不思議の時計)を観ました。 作品を純粋に楽しめたのは、ジャック・ホワイトとケイト・ブランシェットの確かな技術と小道具や映像の完成度のおかげではないだろうか。二人の掛け合いが絶妙で愉…

元祖イケメンの俳優引退作品

映画 "The Old Man and The Gun" (邦題『さらば愛しきアウトロー』)を観ました。 レッドフォードが実に魅力的で、一気に引き込まれた。実話を元にしているとは…驚くけれど、痛快でつい応援してしまう(犯罪者なのに!)。 人生これでいいかな、と思ったら…

狂気の演技 ホアキン・フェニックス

映画 "Joker" を観ました。 全編を通して、眉間にしわを寄せ続けて耐えながら鑑賞。Artherがなぜ色々と不遇なのか、幼少期からの事実が少しずつ判明していくのも悲痛。 ソフィーとなぜ急にうまく行くのか意味がわからなかったけれど、ゾッとする種明かしが後…

映画からちょっとした口語表現を

暦の上では立秋ですね。 映画 "The Bone Collector"を観ました、再び。今度は字幕版です。あまりにもデンゼル様とジョリー様が魅力的なので、怖い殺人現場や銃撃のシーンにも耐えながら、怯えつつ、でも今回はストーリーを存分に楽しめました。 二人はもちろ…

Relax. I'm wax.

映画ナイト・ミュージアム三作を観ました。 ルーズベルトの胴体が真っ二つに割れてしまったときの、彼のセリフ。こう言う笑い大好きです。 それにしても近頃、バイオレンス強めの作品が多い中、安心して甥っ子と一緒に観ることができる作品は貴重にすら感じ…

古い映画のアクション・シーンが安心して観られる件

『バットマン』(1989)(ティム・バートン監督)を観ました。 バットマンの動きが2020年の今見るとスローだが、その方が却って現実味がある。現代のシュッと現れてはパッと消える映像効果と比べて、煙がシューッと出て、バットマンの姿が次第に隠れて、その後…

映像の奴隷になっている自分を発見。危険。眉間に力入る。参る。もう寝る。

映像の奴隷のようになって久しい。 長らくTVを見ない生活をしていたのに、2ヶ月ほど前から録画予約をしては日がな映像を見る生活に。カタログ好きな私としては、番組表が届くと、ついついあれもこれもとコンプリートしたくなる癖があり、欲張って予約してし…

大概のことは知恵と工夫でなんとかなる

映画『ザ・ファブル』を観ました。 すごく面白かった! 大好きな木村文乃さんが出ているので楽しみだった。トレイラーから受ける印象とは違い、兄妹の絡みはあまりない。アクションシーンは痛快で、目が離せない。普通の生活を送ろうとしている場面の脱力具…

スマホを見て過ごすより、シェイクスピアを暗唱したり、刺繍をして過ごすっていいな。

映画『いつか晴れた日に』を観ました。 原題は"Sense and Sensibility"で、原作のジェーン・オースティンの小説と同タイトル。やはり小説も読み直したい。 女性が職業を持つことが許されなかった/有り得なかった時代の恋愛・結婚。貧富の差があると家族に認…

本当に苦手なことって、考えようとすらしないものなのですね。論理学

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』(吹替)を観ました。 フクロウがハリー・ポッターのヘドウィグみたいに見える。それ以外の舞台やプロットは不思議の国のアリスのようなファンタジー。 ラルフ&ロルフにどんな質問をすればいいのか…。これ私がいちばん苦手な…

バンドのロード・ムービー。こういう仕事してたんだよな。

『あの頃ペニーレインと』を観ました。 タイトルはビートルズだけれど、アメリカのバンドの話だった。イギリスのバンド音楽がたくさん使われており、Elton JohnのTiny Dancerの使われ方も良かったし、全編に渡ってZepが流れているのも心地良かった。 最高な…

好きなものは好き、で熱中していれば、道は拓ける

『泣き虫しょったんの奇跡』を観ました。 子供の頃からプロになるまで、将棋との付き合い方を軸に、紆余曲折が丁寧に描かれていて、すーっと引き込まれる。好きなことを仕事にするのは最高だと背中を押し続ける父親。要は本当に信じるということ。上っ面の言…

東欧の外国語風〜英語がわかるようになってきた風 トム・ハンクスの器用な演技

映画『ターミナル』を観ました。 トム・ハンクスの外国語風と、英語できない風と、少しずつ英語がわかるようになってきた風の演技が見事! 本当に器用な俳優だ。缶の中身が本当に明らかにされる終盤にようやく主人公のお人柄は間違いなかったと確認できるの…

"Pulp Fiction"

あー面白かった。映画って私にとってこういうこと(第2弾)! "Love Actually"、"Paris, Texas"、『フィラデルフィア』のように、身近な題材、普通の人々、現実世界によくある舞台背景の作品は感情移入もできるし、同じ目線で気持ちを動かされ、映画の中に…

『キングダム』 1万時間の法則

映画『キングダム』を観ました。 観ようとして、挫折しました。 主人公の二人が「これから1万回勝負しよう」と決めて、数年後「これで1,253戦、俺の334勝、332負、587引き分け!」となります。 1日に1戦だけ交えるとしたら、1,253回戦うのに3年半くらいです…

『フィラデルフィア』

映画ってこういうこと(三日目)! 今日は『フィラデルフィア』を観ました。そう言えば公開当時、ゲイの先輩に勧められ(でも当時は劇場に行かなかった)たのを懐かしく思い出しました。先輩は映画をたくさん観ていて、詳しい人で、話題作を観ては紹介してく…